こんにちは
今回は危機感を感じたので少し今回のことに触れていきたいと思います。
「守護フェリダー」突然の禁止
本来、MTGの禁止改定は発表される日にちがしっかりと決まっています。
この日に発表するから、その日までは変更がないということを約束しています。
2017年4月24日は当初より設定されていた禁止告知日でした。
そこではスタンダードのカードには変更がないということが告知されました。
その2日後、26日に「守護フェリダー」の禁止の発表。
今回の禁止改定は急遽、禁止改定告知日ではないのに発表されました。
異例の変更です。
「守護フェリダー」が禁止されること自体の是非に関しては、スタンダードをやっていないので何も言うことはないです。
しかし、このタイミングでの変更についてはいろいろと思うことがあります。
禁止のタイミングについて
本当に禁止されるべきカードだったのであれば、早ければ早いほど良かったと考えています。
プロツアー後にサヒーリデッキが依然として支配的になってから禁止になるよりはいいことだと思います。
禁止告知日を守ることは大事だと思います。ただ、現状のゲームに問題があるカードが存在するのであれば、即座に取り除くべきだと考えています。
カードを買いずらくなるとか、大丈夫だと思って買ったカードが急に使えなくなるなど、プレイヤーにとってはつらいこともあると思います。
しかし、このままゲームにあるバグを取り除かずにMTG自体のゲームとしての価値が相対的に落ちていく方が大きな問題だと考えますし、そちらを解決することの方が優先順位が上です。
もちろん、禁止がないほうがよいのは間違いありませんが。
今回の判断は正しかったのか?
個人的な見解としては、正しく、英断だったと考えます。
前例を打ち破り、明らかになった問題を取り除いた。
MTGのスタンダードはこの決定によって、おそらくいい方向に進んでいくと思います。
問題点は禁止の理由にある
前述のとおり、告知日を無視した禁止というウィザーズの決断については評価しています。
ただ、その理由を確認すると手放しに喜べない問題が浮き彫りになってきます。
禁止改定に際しての、公式の説明文を引用してみます。
最初の告知の後で、史上初めて、公式発売日前の新カード・セットをMagic Onlineでプレリリースしました。これが月曜日のことです。おそらく数週間かかると予想されていたメタゲームの全体像が2日で明白になり、コピーキャット・コンボによって不均衡になっていることがわかりました。本来その天敵であるはずのマルドゥ機体をも圧倒していたのです。このことと、多くのプロやコミュニティ全体からの意見を受けて、私たちは行動することにしました。
要約すると、「MO上で早くもサヒーリデッキが支配的になったのでBANします」ということです。
プロやコミュニティからの意見は、24日の本来の禁止改定告知前から存在していたものです。
よって、26日の再告知に影響を与えているかもしれませんが、それは理由と呼べるものではありません。
今回の理由は「サヒーリデッキの環境支配」です。
そして、それがMOでのリリース2日目に分かりました。
サヒーリデッキの支配を見抜けなかったことが問題
MOで2日にして明らかになった問題に対して、ウィザーズ内部がそれを発見できずに、「守護フェリダー」を禁止にしなかったことは恐ろしいことです。
本当に恐ろしい。
20年以上の開発の歴史があるゲームなのに、
プレイヤーがアモンケットのカードを知るずっと前から、それを知っているはずなのに、
問題を発見する時間は2日とは比べ物にならないくらいとれるはずなのに。
細かい指摘を入れれば、サヒーリコンボと共にマルドゥ機体は既存のデッキであるのに、その2対のデッキのバランス関係も把握できないとはどういうことなのでしょうか。理解に苦しみます。
もちろん、当事者であるウィザーズはこのデベロップの問題を猛省しているとは思います。
反省よりも前に今回のような問題を見抜けなかったプロセスに何があったのか説明が欲しいと思います。
さいごに
MTGを調整するのは、素人が想像するよりも何千倍も難しいことだと推察します。
なので、途中で急な修正が入るのも仕方がないと思います。
ただ、今回の禁止は「密輸人の回転翼機」が禁止されたのとは毛色が全く違うものです。
大きくユーザーの信頼を損なったものになってしまいました。
みなさん、今回の急遽の禁止改定についてはどう感じましたか?
コメント
禁止するのに番人が納得するタイミングなんてありませんからねー
そこは仕方ないでしょう
やはり仰るように最初の調整が問題でしょうね
実際はどうかわかりませんが、霊気紛争発売後メタが固まるまで1~2ヶ月かかっており、その上でアモンケットのカードリストと照らし合わせて調整するとしたら、実際に開発が調整できる期間は1ヶ月ちょいでしょうか。
調整班が何人でやっているかわかりませんけど、さすがに1ヶ月ちょいの期間では、プロ含む全世界のプレイヤーがやっているMOの2日間に比べて圧倒的に回してる回数が少ないと思います。
限られた人数のテストだけでは仮に半年やっても、MOの2日間には勝てないのではないでしょうか?
開発がMOのデータを重んじているなら、MOの先行期間だけは新カードすべてを無料で使えるようにして、発売日前日に禁止改訂、発売日から紙・MOともに普通に販売。
みたいな形にすれば、開発が1ヶ月ちょい、全世界のプレイヤーが3~4日テストする形になるのでよいのではないでしょうかね。
コメントありがとうございます。
確かにMOでの試行回数に対して、限られた人数の調整班では追いつかないのかもしれません。
今回この様な形での禁止になったプロセスを、出来るなら説明してほしいですよね。どこに原因があったのか。
まさにプレイヤーが調整するんですね。その調整期間の後、変更が加えられるとするなら、皆どれくらいのモチベーションでその期間プレイするのでしょうか?
MOでの商品効率をぐっと引き上げれば、プレイヤーが調整するシステムは実現出来そうです。